王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

しょうがギョーザとは即ち

売れてますね、味の素のしょうがギョーザ。
ニンニク不使用で平日でも安心。さっぱり味。


初めて食べたとき、「うちの餃子だ!」と思った。

「我が家の定番化決定!」という意味ではない。
実家で母が作ってた餃子に似てるのだ。

実家の餃子には、ニンニクが入っていない。
私の祖父がニンニク嫌いなのだ。

祖父のニンニク嫌いは相当なもので、市販のオードブル等に入っている鶏唐揚げを一口食べて「これニンニグ入っでだな」と言って食べなくなるレベルだ。
市販の唐揚げには全部ニンニクが入ってるだろう。だから祖父は市販の唐揚げを食べない。
母は祖父のことを「ドラキュラみたいな人だね」と言っていた。そのくらいニンニクが嫌いなのだ。

祖父に配慮していたせいで、うちの餃子にはニンニクが入っていなかった。その代わり、しょうがが効いていて美味しかった。
味の素のしょうがギョーザは、そういうわけで、うちの餃子の味に似ているのだ。

餃子の話からは逸れるが、当然、実家の母の鶏唐揚げにもニンニクは使われていなかった。しょうがは効いていたが、こちらは餃子と違ってあまり美味しくなかった。やはり唐揚げにニンニクは必須だろう。
もも肉ではなくチューリップ(手羽元)だったのも、そんなに美味しく感じられなかった一因だと思う。どうしてもジューシーさが足りない。ニンニクなしのチューリップはあまり美味しくない。

ちゃんとニンニクを効かせた鶏もも唐揚げを食べたら、一発で大好物になった。それまでの私は、唐揚げはそんなに美味しい食べ物と認識していなかったのだ。今は一番好きな食べ物なのに。
餃子もそうだ。ニンニクなしも美味しいが、ニンニク入りはもっと美味しかった。

ニンニク嫌いの祖父のせいで、人生ちょっと遠回りをしてしまった感がある。 

で、冒頭の味の素しょうがギョーザの話に戻る。 

ニンニクが入っていないのに美味しい。
もしかすると、ニンニク入りが当たり前の世界で育った人たちにとって、これは新鮮な美味しさなのかもしれない。
しかし、私にとっては原点回帰の美味しさだったのだ。ニンニクが入っていなくても、しょうがの力で美味しい餃子もあるのだ。味の素のしょうがギョーザは、私にそれを思い出させてくれた。
 
我が家はしばらく、普通のニンニク入りのとしょうがギョーザとの2本立てでいきます。

好きです。味の素の冷凍餃子。
 

※私なりのこだわり
味の素のぎょうざは商品名が「ギョーザ」と表記されているので、味の素の冷凍食品のことを言いたいときはそれに倣って「ギョーザ」としました。
しかし、私は普段、ぎょうざのことは「餃子」と表記します。
だから、味の素の冷凍食品の商品名を言いたいときは「ギョーザ」、うちの手作りや味の素以外のやつは「餃子」と表記しました。
尚、この段落に限り、どちらでもない/どちらでもある一般的な概念として「ぎょうざ」の表記を取り入れています。
表記の揺れではないのですよ。今回に限り。