王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

さくらんぼ算はわかりにくい。

小1息子は、おべんきょうがわりと得意みたいだ。小1だから今後はまだわからないけど、私や夫やお姉ちゃん(上の子)はおべんきょうがわりと得意だから、ちゃんとやれば遺伝的にそこそこ行けるんではないだろうか。様子を見よう。

息子は今、算数で繰り下がりのある引き算をやっているが、宿題のドリルやプリントを確認する限り、凡ミスがなければちゃんと解けている。
しかし、毎回間違えてるコーナーがある。

それは
さくらんぼ算の解説問題」。

こういうやつだ。

上の写真では、間違ってるのを直させた後だから正解が書いてあるが、赤枠部分にはもともと「1と9で10」という頓珍漢な答えが書いてあった。
それができないから息子は計算が苦手なのかというと全然そんなことはなくて、下の「2.  けいさんを しましょう。」のところは全問正解している。

つまり、息子は、計算はできる。但し、「さくらんぼ算」で計算していない。
私はそれでもいいと思う。

それでもいいんだけど、「さくらんぼ算の解説問題」が宿題プリントやテストに出るのだとすれば、そのやり方は覚えなくてはならない。

だから、私は息子に「さくらんぼ算」を教えようと思った。

私 「4から9は引けないから、14を、10と4に分けるね」
息子「うん」
私 「10から9を引くと、1になるね」
息子「うん」
私 「1と、……あれ、これどうやるんだ。10から9引いたあとどうすんの?お姉ちゃ~ん!!ヘルプ!!」

なんてこった。
私が小1だった時代は40年以上前の話だ。その時は「さくらんぼ算」は習わなかったと思う。いや、私が覚えていないだけで、習ったのかもしれない。さんすうセットのブロックとか使ってやったのかもしれないけど、14から9を引いたら5になることを、私はなんとなく直観で理解してたんだと思う。または九九みたいに暗記してたか。多分暗記してた。暗記は得意だった。

14を10と4に分けて、10から9引いて、残りの1をどうするの……?と、プリントに載ってるタヌキに助けを求めてみるが、このタヌキ、上のブロックが示している以上のことを言っていない。


聞きたいのはそこからなんだよ。もうブロックがそうなってるから、それはわかってるんだよ。14を10と4に分けたその後、10から9を引いた後をどうするか知りたいんだよ。この役立たずタヌキ。何のためにいるんだよお前。14を10と4に分けてるだけじゃねーかお前。役立たず。このタヌキぜんぜん意味ねえじゃねえか。

多分、私の場合、14を10と4に分けて10から9を引いた残りの1を、4に「足す」ことを、脳がなかなか理解してくれないんだと思う。引き算なのに足す作業があることに物凄い違和感がある。だから直観的な理解を妨げる。

引き算をするときは引く=減る一方であってほしい。

息子がどう思ってるかは知らない。
が、息子もこの「さくらんぼ算」を理解してないところを見ると、彼なりに何らかの方法で計算をしているのだ。

このプリントは、お姉ちゃんの助けを得て完成させた。
では、小1当時、お姉ちゃんがこういう問題をどう思ってたのか聞いてみると、「あーはいはい」だったそうだ。
「14-9は5だって直観的にわかるんだけど、授業がさくらんぼ算を教えるのならば、そういうやり方を覚えましょう」という心境だったらしい。
お姉ちゃんが小2のときのおはなしがこちら。直観的に得た答えから考え方を逆算していたそうだ。

yamakinkin.hatenablog.com

数の概念がわかっていて、計算問題を正解できればそれでいいと思うんだけど、「考え方を問う問題」がネックになるのは落とし穴ですね。

それ以外の考え方で正解を導き出す子もいるのにね。
さくらんぼ算、わかりやすいの?