王様ホール

考えたことや感じたことや起こったことを書きます。

お手伝いのお駄賃(超親バカ日誌)

今日は子どもたちの小学校の終業式だった。午前中で終了だ。
上の子は小学生最後の1学期、下の子は小学生最初の1学期の終業式だったわけだ。早いな。早すぎやしないか。

洗濯物が溜まっていたので、上の子に「今日帰ってから、なんか予定ある?ないなら洗濯お願いしたいんだけど」と持ちかけてみた。上の子はめんどくさそうだった。
「やってくれたら何かあげるよ」と言ったところ、少しやる気になったようだ。

子どもたちが登校した後、私は娘に置手紙を書いた。新しい洗剤がちょっとわかりにくい場所にあったので、それを伝えるためだ。
それに加えて、「当日に急に頼んでごめんね」と、お駄賃の100円玉を置いておいた。娘もいっちょまえに推しのグッズを買ったりしたい年頃になったので、お金は欲しいだろう。
この100円はあくまで臨時の手当みたいなものだ。夏休み期間中はお手伝いとして週2回洗濯してもらうんだが、その度にいちいちお駄賃をあげたりはしない。お小遣いは定額制で与えている。

さて、私が仕事から帰ってみると、洗濯をしてくれていたようだ。本当にありがたい。
娘に「洗濯ありがとねー、本当に助かったよ、ありがとう」と言った。
娘は満足そうだった。

そしてなんと娘は、「この100円は要らないよ」と言った。

な、なんだってーーー!

娘いわく、「お手伝いは当然のことだから」と。
「お母さんに感謝されて喜んでもらえるとそれだけで嬉しいから、お金はいいよ」と。

わーーーーーーーーーー!!!!!
(娘をヘッドロックして頭にほっぺすりすり、頭なでなで、その他)

なんだこのできた娘は!どうやって育てたらこんな風になるんだ!私は娘をこんな風に育てた覚えはないぞ!いやマジで!
いい加減な子育てしかしてないはずなのに、たまに私がイライラしてる時に八つ当たりとかしちゃうのに、どうしてこうなった!?なんで?ねえ、なんで???
いい子すぎない?ねえ!いい子すぎひん?(動揺のあまりエセ関西弁)

100円玉は、娘のポケットにスッと入れてぽんぽんして、耳元で「取っとけよ……」と言った。数分後に見たら100円玉がポケットから床に落ちてたので、マジで私の機微に気づいてなかったんだと思われる。
なんて不器用な子♥

なんか、娘には幼少の頃から「いい子になりたい」「いい子でいたい」願望があるようなのだ。
故・尾崎豊とかそのファンは「行儀よく真面目なんでできやしなかった」などと言って「いい子」礼賛の世の中に反抗してた。
しかし、「行儀よく真面目」な「いい子」としてしか生きられない、それが性に合ってる人間だっているのよ。それが娘だし、子どもの頃の私だ。娘と私は本当に性格がよく似ている。

私の小中学生時代は、不良かっこいいブームみたいなのがあった時代だ。私も不良っぽいあり方にちょっぴり漠然と憧れていたけど、何に反抗したらいいのかわからなかった。反抗の理由がなかった。
なので、「行儀よく真面目」を、「つまんない」とか「もっと自分の気持ちに素直になれよ」とか言って否定されるのは心外だ。あんたらが衝動のままに反抗せずにいられないのと同じで、こっちは自分なりの生き方を素直に生きてたら「行儀よく真面目」になっちゃうだけなんだっつーの。

娘は私とは違う人間だ。よく似ているけど明らかに違う人間だ。いじめにも遭っていないし、相性の悪い同級生になんか言われても一応は言い返せるみたいだ。味方になってくれる友達もいる。

このまますくすく育ってほしいですね。

反抗期が来たとしても、「反抗する理由や目的があっていいなあ」とか思っちゃうかもしれない。